アイツと俺
アイツと遊んだ。
一時半に和泉府中で待ち合わせ。だが連絡が取れない。以前の俺なら怒りの鉄拳をくらわすところだったが、ボーナスが入ったばっかりで気分が良かったので仕事中のイトさんに電話して時間をつぶすことにした。
「こんな時間に寝坊はまず有り得ない。とすると突然の仕事が入ったんやろう。」
二時過ぎ頃。さすがに帰ろうとしたところで俺の携帯がTrrururuururu…。
「岡ティー。ゴメン。寝坊した。」
今から出るわという言葉を残した後30分が過ぎたくらいでアイツが登場した。子供のオモチャであるやん?「黒ひげ」って。何かその黒ひげの海賊みたいだった。そしてアイツはその後、幾度と無く寝坊した言い訳をひたすら繰り返した。
そうだ。アイツはあの時から何も変わっちゃいない。